タイプに応じて行うシミ治療

シミには肝斑、そばかす、老人性色素斑など様々なタイプがあり、それに応じて治療法は異なります。また、複数のシミが重なるようにできることもよくあるため、自宅でのケアだけでは不十分と考えられます。そのため、美容皮膚科などで治療するのがおすすめです。シミの中でも最も多い老人性色素斑は、紫外線を浴びることで発生します。

でき始めはまだ表皮の下の方までには及んでいないため、美白化粧品を使用したセルフケアで改善することができます。しかしながら、多くの場合は輪郭がはっきりしてから気づくため、セルフケアでは薄くすることはできません。輪郭がはっきりとして、色素が濃い場合は、ピンポイントで治療することができるレーザーが効果的です。メラニン色素だけに反応するレーザーを照射し、その部分の皮膚の再生を促します。

レーザーを照射した患部は、10日くらい経つとかさぶたになってはがれ、同時に老人性色素斑も取り除かれます。肝斑は、ホルモンバランスの崩れが原因と言われるシミです。多くの場合、トラネキサム酸という内服薬で改善しますが、レーザートーニングという非常に弱いレーザーを照射することで、治療効果が上がります。レーザートーニングは即効性はありませんが、肌には穏やかに作用します。

そばかすは、広範囲に及ぶため、ピンポイントで行うレーザーよりもフォトフェイシャルが適しています。フォトフェイシャルは、幅広い波長の光を出すので、広範囲のシミやそばかすに効果的です。メラニンの排出だけではなく、コラーゲン生成も促すので、たるみやしわの改善効果も期待できます。